空想の中で生きている
わたしたちは日常生活で
けっこう長い時間空想の中で生きているのはないでしょうか
例えば海外旅行に行く前に
「ずっと行きたかった場所についたらどんな気持ちだろう」
「どんなに新鮮で楽しいことがあるかな」
「海外は治安が悪いというし怖い目に合わないかな」
「飛行機は無事に到着してくれるだろうか」
など楽しいことや不安なことをイメージして考えているのが空想です
小さい子どもが空想の中で生きていることは想像がつきますよね
わたしも 小さい頃ぬいぐるみが生きているような気持ちになって
寒いだろうと思って電気ストーブの前においていたらこげてしまった時に
やけどして痛かっただろうと泣きながら包帯をしたことを覚えています
まだ理論的に考える思考力が発達していないこともあり
怖いと思ったら空想が広がってどんどん怖さが増していくこともあるので
その時に大人がしっかりと守って気持ちを受けとめ
こうだから大丈夫だよと安心させてあげることで
それ以上空想が広がらないようにすることが大事です
大人になると 自分で自分を安心させることがほとんどになります
「あの時にあの人から自分はこう思われたのではないか、というのがずっと気になる」
「ニュースで怖い事件の報道をみて、自分もそうなるかもと思ってしまう」
「こういうメールがきたけど、自分はこんなふうに誤解されているかもしれない」
「子どもの将来が不安で、常にそのことが頭から離れない」
こういう空想はとても多いのではないかと思います
こういったことがずっとぐるぐると頭の中をまわって嫌な気分になってしまったり
大人でも日々長い時間 空想の中にいるのだなあと思いませんか?
楽しい空想だとわくわくしたりしていい気分で過ごせますが
不安からくる空想は 気分がどんよりして重たくなってしまいますよね
そこで大事なことは まず自分が空想の中にいることに気づくことです
そうすると 空想によって自分で自分を不安にさせていることに気づくと思います
もし相手がいることだったら 事実を確認してみるのもいいと思いますし
もし確認しても 本当のことを言ってくれないと思ったら
どう思われても気にしないということを選択してもいいかもしれません
心配することで何か解決するか などに意識を向けてみて
どうしても不安や空想がとまらないとしたら カウンセリングは有効だと思います
その空想がなじみ深い感覚で いつもこんなふうになってしまうと感じるとしたら
もしかすると 子どもの頃不安になった時にそれを伝えられなかったり
自分ひとりで我慢したりして 不安を受けとめてもらわなかったのかもしれません
その時の気持ちをしっかりと吐き出すことができれば
不安による空想もしなくなるようになります
そして 自分で自分の不安を解消できるような考え方になれば
毎日を気分よくすごせるようになりそうですね
0コメント