今泣きたい

今日電車に乗ろうと思ってホームで待っていたら

子どもの泣き声が聞こえてきて

どうかしたのかなあと思っていました

けっこう大きな泣き声でした


そのうちに電車がきて乗り込んでいると

その3才くらいの男の子とお母さんも電車に乗ろうとしているところでした

お母さんがなだめながら電車では泣かないでねと言っていました


わたしも我慢できるかな どうかなと思いながら乗っていると

お母さんが座席にその子を座らせてなだめていました

するとその男の子は

「今泣きたいー!今泣きたいー!」

とお母さんに大きな声で訴えていました


それを聞いてわたしははっとしました

そうだよね そうだよ

今泣きたいんだよ

そうなんだよ と思いながら

その子にとても大事なことを気づかせてもらった気がしました


わたしは

今泣きたいんだよね 泣いていいよーと

こころの中で思いながら

若いお母さんはどうするんだろうと固唾をのんで見ていたら

お母さんはその子の気持ちを受けとめて

抱きしめてあげていました

わたしは心からほっとしました

そうするとその子はすぐに泣きやんでいました

今泣きたいとその子が訴えたときに

もしお母さんがその気持ちを聞き入れずに泣かないでと言っていたら

その男の子は泣きだしたもとになった気持ちに

自分の泣きたい気持ちを分かってもらえないという気持ちがプラスされて

そのあともしばらく泣いていたかもしれないなあと思いました


お母さんの周りの人たちに迷惑になるから

なんとか泣きやませたいと思う気持ちも痛いほど伝わってきましたし

わたしもがんばれーとつい思っていたのですが

その子に湧きあがってくる感情や気持ちは

今じゃないと意味がないんだと

あらためて教えてもらった気がしました


わたしたちが感じる感情は生ものなんですよね

生ものは熟成させたらいいことはないとわかっているのに

わたしもつい自分の気持ちや感情を後まわしにしているなあと

後まわしにするから熟成されてそのあと悪さをしてしまうのだよなあと


それは ほんの数分間でしたけど

とてもあたたかい気持ちになれた出来事でした

その小さな男の子にこころからありがとうと伝えたいです

自分を幸せに生きるためのカウンセリング

心理カウンセラーの佐戸恭子です 自分がどうありたいかを 感じ 気づいていくことを大切にしています

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